Side-Pressを超えるSide-Pressを求めて・・・・・
   ファミリーアーツ ピュアサウンド

 K様の Side-PressMiniスタンド 脚周りチューニングレポート  

京都にお住まいのK様からMiniスタンドの脚周りの独自チューニングレポートを頂戴いたしました。

K様は、標準型Side-Pressを相当に使いこなされておりますが、使っていなかったスピーカーの有効活用のためMiniスタンドも導入されました。

車関係のお仕事のため簡単な溶接はお手のもの。得意技をお使いになって新しい型の脚周りチューニングをされました。

車のチューニングを思わせるようなレポートもお楽しみになってください。

 2009.8.4  続編追加!  自作側面押し座による更なる改造レポートをいただきました。 

      こちらをご覧になってください     


サイドプレスミニで畳の上に座って聴く「升席オーディオ」 ・・・ 初回レポート 

志賀様、京都のKです。お世話になっています。

サブシステムで色々なスピーカーの音を楽しみたいと思い
サイドプレスミニで畳の上に座って聴く「升席オーディオ」←かってに命名を作ってみました。

座って聴く高さは30cmぐらいのスタンドがベストですが、なかなか探してもありません。 

サイドプレスミニを出来るだけ高く上げる為ロングボルトを使用し高さを上げたのですが
ピュアモルトスピーカー S-A4SPT-VPぐらいの大きさと重量ならば高く上げても大丈夫ですが、

所有の小型5種類の中でも少し大きく、重量があるスピーカーをセットすると 
車で言うと車両重量に足回りが負けて振動を吸収できず非常に不安定で、
セットの状態でスピーカーを少し左右、前後に動かすと大きく揺れます。



ミニの用途はラック等にセットする用途ですので、高く上げる用途は無理が出ます。

あきらめて箱に戻しかけたのですが、足回りが弱ければ補強をすればと思い
車で言うサス交換をと、当方補強をしたところ非常にしっかりした音が出だしました。 

脚周りをチューニングされたMiniスタンド全景

スピーカーをセットした状態

脚周りの詳細

自作ジョイントパーツ 
ホームセンターで同寸のボルトを買い長さを合わせワッシャ共に溶接しました。
約1時間ちょっとの作業でした。

 

自重受け部


高さを上げてもノーマルの高さ以上の雰囲気で、車種を一クラス上げたような
上質なオイルショックの乗り心地で振動をしっかり吸収し収まりの良い音です。
音楽的表現はサッパリですので、車屋的表現で分かりづらい表現かも知れません。


追伸
ロングボルト2本とジョイントでセットしますが、ジョイント部に上下ボルトを回して込みますが
上下のボルトの位置でジョイントの位置が上下します。

低い状態

高い状態


組み込んだ時に何も考えずにセットした為、左右でジョイントの位置(高さ)が違って補強ボルトの
高さが違い、後で高さを合わそうと思いそのまま聴いていましたが、曲の終わりの余韻と
言いましょうか曲尻の減退がわずかでありますが補強ボルトの位置が低い右側の方が早いです。

中高音はそのままで変わりませんが、低音の出方は若干ですが補強ボルトの位置が低い方が
締まって聴こえます。


約1cmでアレっと思いますので、もっと差を広げてセットするとすれば
これは低音不足のスピーカーをセットする場合は補強ボルトを出来るだけ上側セット
反対に低音過多のスピーカーをセットする場合は補強ボルトを出来るだけ下側セット

このように対応スピーカーのセット方法が増えて楽しいくて良いのではないでしょうか 


K様 写真満載のレポートありがとうございます。

ミニスタンドは、いろんなアイディアでチューニングを楽しめますが、K様のチューニングは見た目にもいいですね。

鉄骨ハウスの骨組みたいと言われそうですが(笑) すっきりとした構えが、なぜか音が良さそうで機能美も感じます。

当然スパイク同士のジョイント部品の鳴きが加わってくるのですが、逆に3本別々に振動していたものが一体化され、
物理的な安定感だけではなく、音色的にもしまってきている可能性がありますね。

簡単にできそうなのでこちらでも試してみます。
効果が確認でき、ニーズがあるようでしたら、オプション部品として追加することも検討させていただきます。

各部のセッティングも良く考えられているのがわかります。

和室に石材で土台をつくり、硬質MDFで音の下地を調整してスパイクを直刺し。良いと思います。
あまりいろいろなものを挟むと、何やっているか分からなくなってしまいますので、一つ一つ時間をかけてやられると良いと思います。

ちなみにFAPS試聴室の機材は、基本的にインシュレーター、ボードの類は、使っていません。
使えば、音も変化し良くなるかもしれませんが、試聴室という性格上、標準は味付けなしの音を出しています。
この音を日々聞いているため、逆に何らかの変化があると敏感に感じることができます。

チューニングする上で大切なのは、良くても悪くても、自分の基本の音を覚え、聞いていること。
使う音源も決めておくこと。
チューニングは、必ず機材一種類ごとに行うことが大切と思っています。

一つの変化がどこから来ているのか・・・これを知ることは、余計な投資を減らす効果もあります。
ただし・・・物凄く時間がかかります。楽しみながら、ゆっくりとやりましょう。

ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

                        FAPS 志賀