Side-Pressを超えるSide-Pressを求めて・・・・・
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 O様の Side-PressMiniスタンドの徹底的カスタマイズレポート(その2)  

O様Miniスタンドの徹底的チューニングとカスタマイズレポート、第2弾です。

前回のレポート  O様のSide-PressMiniスタンドの徹底的カスタマイズレポート(その1)  

今回のレポートのセッティングは、完全に私の想定外でした。
どんな音がするのやら、という状態です。

大人のレゴブロック遊びにに近いか感覚かな(笑) ここまで楽しめるスタンドは、他にないのではないでしょうか。
楽しく読ませていただきました。


Miniのハイセッティング転倒防止に始まる新たなる旅レポート その2

今回のレポートは、ミニベースにボルト延長で何処まで延ばせるのか!!でした。

結果から言います。長く出来ません。ハイセッティングの妙は、絶妙なのでした。
典型的なダメ作です。


長さはハイセティングより短いのですが、ボルトが2つ、これがダメ原因


今回、作成して頂いたミニベース1号(標準のベースと同じ横棒が無垢、縦が中空、ネジ切りあり)のモア・ベター作

 

おっとどっこい、下に反則気味、ベース二段重ね。FAPSさんの新製品のオーディオラックを模してみました。
上部の受けは押し座を使用。
これは、必須でした。(その他、色々と試した結果、ここに落ち着きました)


ミニベース2号(中空パイプ、ネジなし穴、穴は20cm幅と25cm幅)のモア・ベター作


ちょっと違うでしょ。1号と同じバランスでセッティングしましたら、低音ボヨ〜ンでした

そこで

支柱下部の長さを調整(残念ながら完全に調整しきれていません)

又、中空ベースのネジなし穴を止める際には、厚ナットを使用しています。

通常のナットと、厚ナットには適所があるようです。この組み合わせを見つけるのは、試行錯誤の末でした。

本来、適材適所、素材の適正がまだ残っていると感じていますが、現状、鉄以外で良い結果が出せていないのが現実です。

 

 もう一歩だったので

FAPSラボの通称・お寿司屋さんのカウンターをパクってしまいました。

それと、余分なベースの穴は塞いだ方が良さそうでした。

1号と2号、一番解りやすかったのは、チャイコフスキー交響曲6番終楽章のドラの音、そしてラストの消えゆくような弦の響き。
これが、1号では、出せませんでした。
残響音が殆ど無いデッドなコンサートホールと2〜3秒あるホールの違いはあるかと思います

試聴に使ったアルバムは次の通りです。

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 
 指揮:ジャン・マルティノン
  録音:1958年 SHM-CDニュー・カッティング(ルビジウム)盤

その他、最近、自分で聴いている殆どの曲を試聴しました。

2号の出来ですが、ミニスタンドの域(デスクトップ)は完全に越えたと感じてます

若干、まだ、ぼやけた音像で在ることは確かですが、綺麗な音場が再現出来ています。

●使用した機材:

 プレーヤー:ONKYOユニバーサルプレーヤー DV-SP155
 アンプ:
NuForce I-con

この機材では、この程度の音が出れば充分だと思ってましたが、本日は、遙か彼方の世界まで連れてって頂けました。

セッティングの重要性を改めて実感した良い記念日となりました。

正直言いまして、解体するのが、誠に惜しい。
しかし、次の旅に出るためには、致し方なし・・・続く。

※今回は、音の追究を第一にした為、転倒防止には配慮しておりません。主題から少し逸脱致しましたがご了承下さいませ。


ここまで複雑になって来ると、標準のMiniスタンドとは、完全に別の響きになっているのでしょうね。
機会があれば聞いてみたいものです。

見た目のすっきり具合、カッコ良さ(?)と音の良さは、比例しないというのもわかりました。
集成材、黒檀、鳴りの異なる鉄材が適切な接合によって、絶妙な音バランスでなる部分があるのでしょう。

いずれにしても気が遠くなるような作業ですね。
その結果が、あちゃー  だったり お、これは!と嵌ったり・・・
ほとんど再現性がない世界だと思いますので、常に未知の世界に進んでいくような感じだと思います。

何をやっても音が変わるのが常識な世界です。
走馬灯のように同じようなことを繰り返してしまうのもオーディオの不思議なところ。
同じ音が出ていても直前に聞いた音によっても大きく作用されます。

せっかく出会った音ですから、その音を認めるような聞き方もして楽しまれるのが良いと思います。
ごゆっくりどうぞ。

それにしても、まだ出てこない秘密のアイテムがありますね。
パワーアップになるかどうか・・・
次のセッティングが楽しみです。

続編を楽しみに気長にお待ちしております。

          FAPS 志賀