サイドプレスMaestroスピーカースタンド  B&W 805シリーズの前後逆セッティング方法説明書
B&W社の805シリーズスピーカーをサイドプレスMaestroに前後逆に取り付ける方法をご説明いたします。

●セッティング概要

サイドプレススピーカースタンドにおいて通常の箱型のスピーカーを使用する場合は、下部1点、側面2点の3点保持を行います。
しかしB&W社の805シリーズ等の断面が水滴状のスピーカーは、側面が曲面の為、スピーカーを安定保持することが困難でした。

本方法は、スタンドの前後を逆にして使用するセッティング方法であり、側面の平行部に近い場所を支持できるため、
安定して状態でスピーカーを保持できるとともに、優れた音質を確保できることを確認いたしました。

805シリーズの場合はスタンド取付用のネジ穴を活用して下部を2点支持することにより、スピーカー前後の倒れを抑制します。
・側面押し座は、左右への倒れ防止のためスピーカー曲面部を保持するように使用します。

マエストロの805逆j方向セッティングイメージ スピーカー下部のセッティング状態

セッティング方法の詳細  ・・・  側面押し座はProタイプ押し座55を使用します。

@セッティング補助ツール A前後設置の自重受けスパイク B左右倒れ防止の取り付け C前方スパイクの取り付け

 

@セッティングの準備
 ・スタンド前部2カ所にセッティング補助ツールを取り付けます。
 ・側面押し座は、下から3番目の貫通穴に仮取り付けをしておきます。写真@のように支柱の内外にロックナットも取り付けておいてください。
  押し座間の距離は約240mm程度にしておきます。


 ・最後部のネジ穴にロングスパイクを取りつけます。
  ナットを下側から取り付け、ナットの下面とボルトの頭が平面になるようにしてナットを締めつけます。
 ・セッティング補助ツールのフェルト面が支柱面から約68mmの高さにセットし、左右の高さを揃えます。

Aスピーカーのセット・・・ スピーカーを落とさないように慎重に行ってください。
 ・前方2本のセッティングツールのフェルト面に静かにスピーカーを乗せ、スピーカー底面の後の穴にロングスパイクの先端を差し込みます。
  スパイクで底面に引っ掻き傷を付けないように慎重に作業を行ってください。

 ・スピーカーが前後左右にガタつかないことを確認してください。
 ・水準器をお持ちの場合は、スピーカー底面に水準器を当て、水平が出ていることを確認するようにしてください。
  水平の調整はセッティングツールの高さを変えて行います。

B左右側面押し座の調整
 ・外側のロックナットは緩めておいた状態にします。
 ・支柱内側のナットを時計方向に回し、側面押し座のゴム面がスピーカーに均等に当たるように押しつけます。
 ・押し座の取り付け長さが左右均等になるように調整します。支柱外側へのボルト飛び出し長さは約12mmになります。
 ・スピーカーを前後左右に軽くゆすり、安定して保持されていることを確認してください。
  後部のスパイク穴がピッタリ入っていないと揺すった時にガタガタと音が出ますのでスパイクの取付状態を直してください。
 ・側面押し座の支柱外側のロックナットを軽く締めつけます。

C前方スパイクの取り付け

 ・支柱の中央部分のネジ穴下部からロングスパイクをねじ込みます。
  スピーカー底面に付属のアルミ板を当ててから、スパイクを上げてアルミ板の中心の先端が少し刺さる程度にします。
 ・側面押し座、スパイクのナット類に緩みやガタがないことを確認します。
 ・スピーカーがしっかりと保持されていることを確認してからセッティング補助ツールを取り外します。


以上でスピーカーの取り付けは終了です。

スタンド位置のセッティングについては、Maestroの説明書を参考にして行ってください。
805シリーズは、側面と上面に平行部がないためレーザーポインターによる位置確認ができませんが、
スピーカー底面と自重受け支柱の側面に
レーザーポインターを当ててセッティングすることは可能です。

●応用セッティングについて

上記セッティングにおいて使用している後方の100mmロングスパイクを市販のM6ボルト(長さ50〜100mm程度)に交換して
セッティングすることも可能です。スピーカがスタンドに固定されるためにスピーカー落下の可能性が少なくなります。
下図は取り付けイメージです。

注)本セッティングの場合は、取り付けネジ穴の保護の為にスピーカーを必ず水平にセットしてください。


※ 本方法はN805を使って実際に検証しています。