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 北海道にお住まいのH様   使用スピーカー : Micropure  CZ302ES
今回のレポートは北海道にお住まいのH様からいただきました。
H様はMicropure の CZ302ESをお使いでしたが、何をやっても低域・中高音域のバランスが取れず、半ば諦めの状態に陥いったとのことでしたが、
サイドプレスHS/NRスピーカースタンドをお使いくださった結果、一気にお望みの音になったとお喜びいただきました。

スピーカーメーカー:Micropure 型式:CZ302ES 
幅:163mm(後部140mm)  高さ:247mm 奥行き:192mm  重さ:2.5Kg

ご参考 メーカーサイトの商品説明より

贅沢な無垢厚板の虎杢メイプル素材から、バイオリンのトップシェイプにも通じるラウンド状のバッフルを削り出し、側板その他の部位も全てマホガニー単板材を三方向の留めで一体化。板厚を極力薄く、かつ連続して厚みが変化する丸みを帯びたデザインとすることで、板厚間を往復する残存振動を最小時間にどどめ、板材の共振周波数を分散しています。仕上げは淡いマホガニー色、繊細な虎目模様と木の質感を生かした明るい雰囲気のクリア塗装仕上げ。小さく、そして驚くほど軽いキャビネットからは、まさにその想像を遥かに超える澄んだ明るい響きを奏で、広大で透明な音場を実現します。

今回は、H様のお問い合わせから始まりました。導入の経緯と結果をご紹介させていただきます。
内容は、すべてメール原文通りでございます。

 ●FAPSへの最初のお問い合わせ内容
 
現在サイドプレススタンドの導入を考えております。
現在使用中のスピーカーは Micropure の CZ302ES なのですが、このスピーカーでの装着事例等ありますでしょうか?

かなり小型なスピーカーな点、スピーカーの横板がカーブしている点、エンクロージャーが盛大に振動する点が気になっております。
個人的には、リビング配置で置き場所が制限されるため、HS/NRタイプで少しでも省スペースに済ませられないか?と考えております。
 ●FAPSの初回回答より

CZ302ESの使用事例はまだありませんが、CZ102およびCZ201ESでの複数の使用事例がございます。
いずれもスピーカーが解き放れたように鳴りだしたと言うことで好評を得ております。

エンクロージャーが盛大に振動することが気になるとの事ですが、この会社のスピーカーはどれも同じ傾向です。
この振動がマイクロピュア独特の音色感を作っていますので、これを上手に鳴らしてあげることが大切です。

CZ302ESは側面が多少湾曲していますが、この程度の曲線であれば問題なくサイドプレススタンドを使うことができます。
セッティングは、箱の最奥下端の角付近に側面押し座を当て、箱全体を綺麗に振動させ、
その振動をスタンドが受け取るようなイメージにします。
ちなみにサイドプレススタンドの支柱は、音楽演奏中は微振動しております。

サイズもW16.3×H24.7×D19.2cmと多少小振りですが、どのスタンドも使うことができます。
デザイン、ご希望の音質、価格等でお選びになって良いと思います。
http://www.family-arts.com/faps_stand_select.htm

Micropureの繊細なイメージの音を生かしたいのであれば、Artistのプロモデルがお勧めです。
スタンドの鳴きが極めて少なく、不要な付帯音が聞こえないため、非常に透明感があり、エネルギー感に溢れた音質が得られます。
サイドプレス中、最軽量のスタンドですが低域の表現力(質感、量感)共に最高の水準にあります。

置き場所が狭いという理由で幅の狭いスタンドをお選びになっても良い効果は得られません。

小型スピーカーは、スタンドの材質・構造、スピーカーの設置高さ及び左右・後方の設置空間の広さで
基本的な音質、空間表現力が決まってしまいます。
スタンドが身動きが出来ないような場所に設置しても決して良い結果は得られません。

サイドプレスは構造上、スピーカーより大きめです。
そのことが逆にスピーカー回りの空間を確保することにも役立っております。
それでも左右・後方に最低でも30cm程度の空間が無いと伸びやかな音は出てきません。
ツイーターの高さは耳の高さに無関係に床から1〜1.2m程度の高さにすることも必要です。
スピーカー間に物を置くのも好ましくありません。

マイナスイメージの話ばかりで申し訳ありませんが、小型スピーカーを使いこなす上での必須事項と思ってご検討ください。
何かご質問等がありましたら、メール・電話等でご遠慮なくなさってください。
よろしくお願い申し上げます。
 ●H様からの2回目のご連絡より
先日は御相談に対応して頂きありがとうございました。

お返事からいろいろ検討してみましたが、やはりあまり広くない家族共用リビングで、スピーカー配置を優先させるわけにはいかず、
一番邪魔にならないと思われるHS/NRタイプにしようかと思います。
普段は隅の方によけておき、聞き込む時だけベストの位置に持ってこようか・・・という作戦です。

それでも子供が跳ね回っているので、通常のスタンドだといつスピーカーを落とされても不思議ではない状況で、
サイドプレスなら落下の危険もないだろうというのが、今回購入を決意した動機の一つでもあります。

スピーカーの幅が163mmですが、後部の幅を計ったところ140mmでしたのでHS/NRでも問題ないと判断したのですが、大丈夫でしょうか?

また、おっしゃっていた「箱の最奥下端の角付近に側面押し座を当て」という状況にするのに必要なパーツ等ありましたら、
それも注文したいと考えています。

【スタンド使用状況】 ボード、インシュレーター使用 【スタンド設置場所】 フロアカーペット 【スパイクの直刺し】 できない
【部屋とスタンドについて】 部屋の広さ: 8畳程度
 
 ●FAPS2回目の回答より


HS/NRスタンドは、小型スピーカー用の省スペースタイプのスタンドですが、標準のHS/SEスタンドと同様に広い音場、
明瞭でダイナミック中音域等が得られます。

スタンドとスピーカーが一体になりますので、ご希望のように使用に応じて移動という使い方も可能です。
スピーカーが別のものに変わったような驚きを感じると思いますのでご期待ください。

スピーカー落下の可能性はほとんどありませんが、
スタンドが細目で背が高いためのため、衣服等をひっかけた場合は倒れる可能性がありますことご承知置き願います。
(ご参考:床に直刺ししてあったHS/NRは、震度6強の地震でも転倒致しませんでした)

今回製作するHS/NRタイプのスタンドもHS/SEスタンドと同様にプロ押し座対応モデルとなっておりますが、
お使いのスピーカーが側面が曲面の為、押し座部分が可動式の標準押し座(Type60)を添付させていただきます。
下部最奥部側面を押す為の特別なパーツは不要です。

このタイプのスピーカーセッティングについてはスタンドの前後を逆にして、前方を2本支柱として幅最大部付近の側面下部を押す方法と
スタンドを通常向きにして下部最奥部側面を押す方法を選べます。
設置例 http://www.family-arts.com/puresound/type2005/n805_briron_h280.jpg
ご参考 http://www.family-arts.com/puresound/hs_rb_model/hsrb_bw805set_manual.htm

CZ302ESの場合は、側面の曲率がさほど大きくないようなので、
通常のスピーカーと同様にスタンドを通常向きにして下部最奥部側面を押す方法が可能だと思います。
特に安定性に問題が無い場合はこちらの方が自然な鳴りの高音質を期待できます。

スピーカー自重受け座としては、標準の球形自重受け座(自在受け座としても使用可能)を添付いたしますが、
他のスタンドと同様に、プロモデル設置が可能となるようロングスパイク2本も添付させていただきます。

床面にはボード、インシュレーターをお使いとの事ですが、金属製・石材製の場合は弊社スタンドと相性が良くありませんので
できるだけ硬質な木製のものをご使用願います。

●H様のサイドプレスHS/NRスタンドの導入レポート

スタンドは、平日はゆっくり触る事もできずに昨日やっとセットアップを行う事ができました。

結論から言うと、非常に満足しています。


以前はTVボード上にインシュレータを使って置いていました。

CZ302ES自体は非常に評価の高いスピーカーのはずなのですが、私の所では最初全く低域が出ず、
低域を出そうとすると中高域が痩せ、中高域を重視するとまた低域が消え失せてしまうという状況で、
住環境からセッティングで工夫する余地もほとんどなく、
このスピーカー本来のパフォーマンスを出す事は諦めている状況でした。

引っ越しでリビングに少し余裕ができたので、今度こそちゃんと鳴らせるか?と思ったものの、
TVボードやサイドボード上への配置では以前と同じような音の不満がありました。

やはりちゃんとしたスタンドの導入が必要とは思ったのですが、
家族共用のリビングで、まだ小さい子供もおりますので、音が良い事もさることながら、
転倒やスピーカー落下に対する安全性が高いスタンドでなければ、おちおち音楽を楽しむ事もできません。
安全性と音の評価が両立するようなスタンドを探して、たどり着いたのがサイドプレスでした。

セッティングは水平出し作業が割と面倒でしたが、今回一緒に購入した水準器がとても役に立ちました。

スピーカー後部でのサイド固定は、サイドの湾曲が強くうまく固定できなかったので、
B&W805シリーズ設置例を元に逆向きに設置してみました。

今回はHS/NRタイプで、スピーカー幅的には本来ギリギリ対応しないサイズなのですが、
側面保持座内側のナットを付けない事で設置ができました。これは本来保証されない使い方だと思いますので、
厚みがもう少し薄いナットを探してきて装着しようと考えています。
自重保持座はロングスパイクを使用して重心少し後方に配置しています。

音を出してびっくりしたのは、あれほど苦労した低域と中高域の共存が、いとも簡単に実現できてしまった事です。
元々重低音の再生は不得意なスピーカーではありますが、スピード感のある締まった低音がビシビシと出てきます。

中高域も伸びのある音が無理なくスルっと出ています。
何より聞いていて実に楽しくなる音というか、今まではどこか音質的に気にしながら聞いていたのが、
100%音楽に没頭できる感じになり、昨日今日とニヤニヤしながらずっと曲をかけ続けていました。

引っ越ししてからシステム全体のセッティングも全然していない
(アンプに至ってはラックはおろか床に直置きです!)状態でこれなのですから、
これからのセッティングが非常に楽しみです。

システム全景及び装着状況の写真を添付させていただきました。

ご覧の通りシステムは極限までシンプルにして、家人でも簡単に扱えるようにしてあります。
変わった構成ですのであまり人様の参考にはならないかもしれませんが、写真はご自由にお使い頂いて構いません。

CDはロスレス形式でネットワーク上のHDDに蓄積しており、
LogitechのSqueezeBoxというネットワークプレイヤーから同軸デジタルでシャープのデジタルアンプに直結しています。

ネットワークプレーヤー Logitech SqueezeBox
DAC兼プリメインアンプ シャープ SM-SX10
スピーカーケーブル カナレ4S8G
スピーカー マイクロピュア CZ302ES

最後になりますが、このスタンドのおかげでこのスピーカーをやっと我が家で歌わせる事ができた気がします。
今回は本当に良い買い物ができたと満足しております。ありがとうございます。

●FAPSの感想
 
嬉しいレポート、ありがとうございました。

”100%音楽に没頭できる感じになり、昨日今日とニヤニヤしながらずっと曲をかけ続けていました。”
この感想が一番嬉しいです!
オーディオはあくまでも音楽を聞くための手段ですから、余計なことを思わずに音楽に浸れるのが一番だと思っています。

写真も拝見させていただきました。
全体のセッティングはとても良い状態だと思います。
特に何もしなくても、普通に良い音が出る条件が揃っていますね。

押し座はネジが飛び出し過ぎで、カーテンの開け閉め等で袖口にひっかけてしまう恐れがありますね。
十分にご注意なさってください。

内側にナットを付けなくてもほとんど場合大丈夫ですが、外側のナットを締めつけ過ぎると支柱部のネジ溝が破損してしまいますのでご注意ください。
ネジの飛び出し部は鉄ノコ等で余長部を切断して使うこともできます。

現在のセッティングであれば、側面押し座はプロタイプの35を使うと音質、安定性共に向上し、見た目も良くなります。
スピーカーの下端を押す形になりますので、スピーカーの側面がより自由に振動でき更に伸びやかな音質となります。

標準座は押し座部の全体厚さが19mmですが、プロ座は17mmですので片側に約2mmの余裕ができます。
この余裕で内側にナットを使用できるようになる場合は、ご利用をお勧めいたします。
プロ座の場合は下から1〜2番目の取り付け穴(貫通穴)を使用するため。内側ナットが必須なのです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

●H様からの追加レポートです。(プロタイプ押し座の導入結果について)

本日プロ押し座の方に入れ替えてみました。

寸法的にはぴったりで、邪魔な出っ張りもなくなりました。
通常の押し座ではスピーカー前側中央で固定していましたが、プロ押し座ではスピーカー下端で押さえています。

音の方がどれほど変わるかは半信半疑でしたが、
実際に聞いてみると、音のスピードが上がり、音場表現がさらに精密になりました。
スタンドも通常押し座の場合より大きく振動していますので、振動をより効率的に伝達できているのでしょう。

ただ音が若干痩せた感がありましたので、いろいろ試した結果、
押し座の装着位置を一番下にして、ツイーター位置を耳の高さより若干低めにする事で音痩せも解消したので、
この位置で厳密に左右スピーカーの位置を合わせて固定しました。

改めて聞き込んでみました。
スピードが上がったせいでしょうか、低域があまり出ないスピーカーのはずなのにパーカッションの切れがもの凄く良くなり
アタックの音圧まで感じます。

音場表現は通常押し座でも素晴らしい物でスピーカーの存在が消える程でしたが、
プロ押し座では更に定位が精密になった感があります。

一番驚いたのは人の声で、リバーブ等をかけずにワンポイントマイクで一発取りしているようなアルバムが何枚かあって、
生の声も良く知っている方なのでいろいろ変えた時の基準に使っているのですが、
音量を実際の声量に合わせて調整するとまるでカーテンの向こうで本人が唄っている錯覚を受け、
思わず「うわ気持ち悪い!」と叫んでしまいました。ここまで生の声を感じたのは初めてです。

今回サイドプレススタンドを導入してみて、スタンドとセッティングでどれほど音が変わるのかを痛感いたしました。

下手にアンプやプレーヤーをグレードアップするより、ちゃんとしたスタンドを導入して、
スピーカーの位置・高さ・角度を調整するだけでどれだけ音が変わるものか、
特にサイドプレススタンドは元々の素性の良さもさることながら、
調整の自由度が高くセッティング上の工夫の余地がいろいろあり、各人の環境や好みに合わせやすいスタンドだと思います。

長くなりましたが、サイドプレススタンドのおかげで毎日素晴らしい音楽を聴けるようになり、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
●FAPSの感想  (追加)
早速のプロ押し座の使用結果のご連絡ありがとうございます。
効果のほどが確認できたようですね。お勧めした甲斐がありました。

サイドプレススタンドのチューニングポイントは下記となります。
効果の大きい順番に書きますと
(1)スピーカー自重受け座の構造と材質、スピーカーとの接触方法
(2)側面押し座の構造と締め付け力
(3)ベーススパイクの長さ
(4)べーススパイク受けの材質と大きさ
となっています。
いずれもスピーカー振動の伝達ポイントです。

プロ仕様のサイドプレスの部品組み合わせだけで、かなり高度なチューニングを行っている形になりますが、
自重受け及びベーススパイクの長さの調整により低域から高域にかけてのバランスを変えることができます。

自重受けスパイクに使用しているアルミ円板を他のものに変更することでも、若干ですが音色感が変わってきます。

時間のある時にというか、出ている音に飽きてきたら(笑)弄ってみてください。また新たな音に驚かれると思います。
とは言え、音に拘り過ぎてしまうと音楽が楽しくなくなってしまいます。
ほどほどにお楽しみいただければ幸いです。
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