FAPS    T−TOPスタンド スピーカースタンド お客様レポート   New !

   神奈川にお住まいのB様から頂いたレポートです。( ONKYO Monitor2000 )

国産スピーカーの名機の一つ ONKYOのMONITOR2000を長年にお使いになってこられたB様から頂いた感想文です。

これまでは自作の重量級スピーカースタンドをお使いでしたが
畳でのセッティングについてのご質問とFAPS回答をきっかけにT−TOPスタンドをご購入いただきました。

「ONKYOのmonitor2000と和室(畳)という環境でのレポートはあまり無いようなので」とのことで
今後、導入を検討される方に対して参考にと感想文と写真をお送りくださいました。

ご購入前後のQ&A内容も含め、ご紹介させていただきます。


ご購入前に頂いたB様のご質問内容です。

現在、ONKYOのmonitor2000を自作のSPスタンドで聴いています。

自作SPスタンドはT社製SPスタンドを見本に、
支柱及び天板、底板にジルコンサンドを充填しています。
個人的には満足していたのですが、

とある掲示板にT-Topスピーカースタンドを使用していて凄く良かったとの書き込みがあり、
HP及び実際に導入した方の意見を拝見し、下記のように注文しようかと思っていますが、
購入前に聞きたい事があります。

まず、畳の部屋で聴いている場合、厚さ20cm以上の合板を下に敷いた方がよいと書かれていましたが、
シナ合板とMDFはどちらの方がよいのでしょうか。

また、何枚かの板を重ねたり、間の層にジルコンサンドを充填するなどの小細工はしない方がよいのでしょうか。

よろしくお願いします。

注文予定

T-Topスピーカースタンド 1セット
自重受け座 4ヶ(自重受け座で全て支えようと考えてます)
アフリカ黒檀製スパイクベース 1セット


FAPS回答内容


monitor2000及びmonitor2000xへのT−TOPスタンドの適用事例は、数例あり、
いずれも好評ですので安心してお勧めできます。

お使いのスタンドから変えると、
音の切れが良くなって音場が拡大し、全体に活気が出てくるように感じられると思います。

ご質問への回答ですが、当社では、反り等の変形が出にくく比重も大きいMDFをお勧めしています。
50cm角程度の大きさであれば、シナ合板でも大きな差は出ないと思います。

T-TOPスタンドは、もともと床に伝わる振動が少ないので、
何枚も重ねたり詰め物等は行う必要はありません。

最近は、和室で黒檀キューベースだけでお使いの方も増えてきています。
最近の固めの畳の場合は、OKですが、
柔らかめの畳の場合は、やはり厚板を一枚置いたほうが安定すると思います。

スパイクの代わりに自重受け座でスピーカーを支える場合、
ある程度スピーカーが重くないと軸のガタの影響が
でてしまうのですがmonitor2000の重さであれば問題なく使用できます。

スパイクを使用した場合に比べ床に伝わる振動が減り、
音質的にはスパイクよりもマイルドな感じとなります。

monitor2000は、重心が前側寄りになりますので、手前側を2本支柱にした方が安定します。


T−TOPスピーカースタンド導入結果のB様ご感想

床は畳で設置場所の関係からパソコンが置いてあります。
リスニングポジションもほとんどニアリスニングに近いものがあり、
大音量で聴くと音がどうこういう以前に耳が痛くなります。

オーディオ環境としては最悪ですが、
今回SPスタンドを導入して音に変化があったので報告させていただきます。

使用機材

プリ  Accuphase C-200X
メイン Accuphase P-500L
CDP  McIntosh MCD7000
SP ONKYO monitor2000

まず、私が今まで使用していたのは自作のSPスタンドです。
これはT社のSPスタンドを参考に、支柱及び天板、底板にはジルコンサンドを注入したものです。
重量はおおよそ25kg。

 自作スタンドによる従来のセッティング

メーカー製のSPスタンドは使用したことがないので比較はできませんが、愛着もあり3年ほど使っておりました。
その頃、SPスタンドは硬くて重いほうが良い、と考えていました。

ただ、使っていて気になることがありました。
SPとスタンドの間にはシンシュレーターを入れていましたが、
SPから伝わる振動が支柱を伝わり、そのまま底板から床に流れていっていたのです。

天板、底板にジルコンサンドを注入した板を補強しましたが駄目でした。

他社で底板にスパイクをつけている製品をよく見かけるので、
今度スパイクを打ち込んでみようかと思っていたときにT−TOPの事を知りました。

驚いたのが天板が無いこと。

あんな細い棒で大丈夫なのか、と失礼ながら思っていました。
メールでのやりとりを経て購入する運びになりました。

前置きが長らくなりましたが、ここからがT−TOPスタンドの感想です。

床が畳なのでどうすれば良いのか質問した際に「20〜30mmのMDFを使用すればよい」との返答を頂きましたので、
東急ハンズで410mm×410mm 30mmにカットしてもらいました。
400mmだとギリギリになってしまうので念のために410mmに。

当初はスパイクがMDFに刺さって沈んでいくのではないか? と思いスパイクベースも一緒に注文しました。
実際に導入してみると多少は刺さっているものの、SPスタンドの重さで沈むことはありませんでした。
MDFはシナ合板よりも堅いので大丈夫なようです。



私の環境ではSPのすぐ横に窓があり、そこから布団などを干しに行ったりするので、あまりSPスタンドが不安定だと
ふとした拍子に落下する可能性がありました。

そこで他の方の感想でもあった自重受け座で支える方法をとりました。
音はマイルドになりますと言われましたが、
環境によっては元気になりすぎるmonitor2000にとってはよい方向に動いたようです。



安定性を重視して前2本後ろ1本の三点支持。
ちょっとやそっとでは動きません。
安定性を求める方にはお勧めかと思います。

ま、私も環境が許すならばスパイクで直接受けたいのですが……

スパイクの取り付けに悪戦苦闘したものの、
無事にセッティングが終わり、いつも聴いているCDをかけてみました。

音が変わったというより、
今まで余計な振動で曖昧になっていた音がハッキリと聴こえてくるようになりました。

ボーカルの息継ぎが鮮明になりました。
特にアコースティックギターの生々しさには鳥肌がたちました。
それから、音を大きくしても聴き疲れしなくなりました。
これも余計な音がのってこないからだと思います。

何といいますか、SPスタンドにこれ以上求めてはいけない気がします。

新たに自作SPスタンドを製作する予定でしたが止めました。
T-TOPスタンドは自作では出せない音だと思います。

今度、AVルーム用にまたSPスタンドを注文すると思いますが、そのときはよろしくお願いします。

今回、いくつか写真を送らせていただきました。
スピーカーユニットにはfo.Q(フォック)を貼り付けています。

自作のラックは機器を入れ替えたので仮設置状態です。
高さが足りないので余っている木材を使用しています。
見苦しくてすみません。



FAPS感想

中身の濃い感想文、ありがとうございました。良い結果が出て何よりです。

愛用していたスピーカーのもつポテンシャルの高さに驚かれたのではないでしょうか。

かって大流行した国産の大型ブックシェルスピーカーは、
スタンドに対する認識がまだ少なかった頃に世に出たこともあり、
ほとんどのものが実力を発揮できない状態だったと思っています。

この時代のスピーカーをT−TOPに乗せて音を出すと、
どのスピーカーも思いもしなかったクッキリした音が出てきて驚かされます。
私自身が、YAMAHAのNS1000Mを長年愛用していましたが、
今考えるとスピーカーに申し訳ないセッティングをしていたと反省しています。

写真を見て気がついたことがあります。
ネジ穴とネジの間に振動が発生し影響することがあります。
自重受け座やスパイクのネジ部分は、必ずロックナットを使って固定するようにしてください。

セッティング位置ですが、もし可能ならスピーカーをあと10〜15cm程度前進させ、
ラックより前にスピーカーが来るようにした方が、音の抜けが更に改善されると思います。
お試しになってください。

セッティング修正・見直しについて

自重受け座にナットが無かった事は、言われるまで気がつきませんでした。
受け座とネジ穴の間にナットを入れるには、スピーカーを移動させなくてはならないので
暫定的に下でナットを締めました。

また、ラックの位置に関しては、私も後ろに移動したいのですが、
電源を改造してあるC-200Xに接続しているTSUNAMI GPXのあまりの硬さにこれ以上後ろにいけません。

スピーカーを前に移動させようにも畳の縁があり、ここに接触するとガタつきますので、
どちらにせよ移動できないのが現状です。
いずれTSUNAMI GPXをもう少し柔らかい電源ケーブルに交換しようと思っております。