FAPS   Side-Press スピーカースタンド  お客様レポート  

   大阪にお住まいのT様から頂いたレポートです。( モニターオーディオ bronz1 )

monitor audio GS10の導入を予定されており、そのスタンドとしてSide-Pressスタンドのフルセットをご試聴頂き、ご導入いただきました。
T様は、非常にご多忙な中、メールによる試聴結果だけではなくわざわざ試聴レポートをお作りいただき送付いただきました。

Side-Pressスタンドによる改善点や気になる点もご指摘していただきありがとうございました。
改めて御礼申し上げます。

【 T様の試聴レポート (メール本文より) 】

さて、使用したスピーカーはMonitor AudioのBronz1です。
GS10は購入を真剣に検討していましたが、ステルスのお陰でBronz1でも相当に良い結果が得られましたので、
とりあえず導入を先送りにしました。

ちなみに、Dynaudio AccousticsのBM-5も所有しておりますが、Bronz1の方が好みの音質なのでこちらを使用しました。

小型SPはサブシステムでの使用(個人用)で、メインスピーカー(リビング家族用)には、B&W N804を使用しています。

過去にはダイヤトーンDS-3000、Spendor SP-100、Westlake Lc6.75なども愛用してきましたが、
驚くべきことに、ステルスと組み合わせたBronz1は、それらを凌いでいると思います。

意外性抜群のサブシステムとして大満足です。
さすがにN804(バイアンプ駆動)は簡単には主役を譲りませんが、最近はほとんど聞いておりません。
この度は、素晴らしい商品をお譲り頂き、深く感謝しております。



【 T様の試聴レポート (原文通り、全文をご紹介させていただきます) 

「Side-Press型デモ機の試聴感想」

サイドプレスの新品デモ機を迅速に発送して頂き、有難うございました。
試聴の末、感激し、購入することになりましたので、簡単ながら、感想を述べさせていただきます。

まず、私の現用のスピーカースタンド(市販品の組み合わせ)は、
磁気浮上方式ほどではないものの床への振動伝達をほぼ完全に断ち切ることが出来るなかなかの優れもので、
特性面では、ほぼ満足しておりました。

しかしながら、安定性が悪く、見た目が不細工という決定的な弱点と、高さがやや足りない(約63cm)という不満がありました。
したがって、試聴の際のポイントは、どれだけ劇的に良くなるかというよりはむしろ、
少しくらいは悪くなっても仕方ないが、デザインと音質の掛け算で総合的に判断しようということでした。

個人的にスタンドに求めるのは、次のような点です。

●床への振動伝達の遮断
●スピーカーは出来るだけ自由に振動させたい
●スタンド自体は、出来るだけ共振しないこと
●空間占有体積が出来るだけ小さいこと
●73cm程度以上の高さ(小型スピーカーで耳の高さに合わせるため)
●洗練されたデザイン

ところが、高さ一つを取り上げても、70cmをクリアする製品は意外と少なく、
更に、上記の点を完全に満足する製品となると、私の知る限り、市場には存在しません。
やや特殊な現用品でさえ、最初の三点を満足するものの、理想には遠いものでした。

サイドプレス方式は、振動板の動きに直角の方向とは言え、エンクロージャーを固定してしまうため、
正直なところ、音質面については少なからず不安がありましたが、
導入された皆様が絶賛されていることもあり、非常に興味がありました。

試聴結果

試聴は、ほぼオーディオ専用に使用している木造二階の洋間8畳で行いました。
使用したスピーカーは、モニターオーディオBronz1です。
安価で小型ながら、8畳で使用するには充分な低音の伸びを感じさせ、
且つ、スピーディーで柔らかい新世代の音を聞かせる優れものです。

FAPS スピーカースタンド

7万円以上のスタンドに4万円のSPでは、バランスが悪い感じもしますが、
小型SPを用いたシステムは、意外性こそが肝心なので、他にもスピーカーを所有していますが、これを選択しました。
後ろの壁からの設置距離は40cmくらいです。

まずは、オーケストラ(カラヤン、ベルリンフィル)を聞いてみました。
最初の感想は、「ふむ、スケールは広がったが、高音域の精度はやや落ちたかな。
スタンドの共振による色付けのためか、ライブ感はやや強まった感じ。その分、音の密度は微妙に薄まったかも。
総合的な判定として、大差なし」、といった感じで、劇的な向上は感じ取れなかったため、やや期待外れかとも思ったのですが、
更に色々な曲を聞き込むうちに、次のような感想も持つに至り、購入を決めました。



スタンドの高さが上がった分、スケール感は、確実にアップ。
特に管楽器は非常に伸びやか。低音域は雄大なスケール。


大音量で床が鳴くので、振動を遮断する工夫が必要。
やはり、付属のスパイクベースをそのまま使用するのはまずい。(対策は今後の課題)




特定の帯域でスタンドの鳴きがわずかに感じ取れるにも関わらず、音楽を聴く上で、不思議とあまりマイナスには感じない。
現用品と比べると、微妙に精度が落ちると感じる部分もあれば、大きく改善されたと感じる点もある。
音そのものは全体的に生き生きとしており、ライブ感を演出している。



ボーカリストの唇の微妙な摩擦音や、オーケストラ演奏で音楽が静かになったときなどに、
楽器奏者や指揮者が発する雑音などが、これまで以上に鮮明に聞こえる。
(改善されるとは思っていなかった項目のため意外)


これまで色々なスピーカー、装置で何度も聞いてきたオーディオチェックソフトの人間の声や拍手のクラップ音が、
生き生きとして立体的になった。(これには驚嘆)


Jazzボーカルを聞いた妻が一言、
「今までよりかなり良くなったのでは?見た目もOK。これ凄いね。」

結局、重箱の隅をつつく程度のごく僅かな副作用しか認められず、
総合的に見れば、大変満足する結果になりました。

わずかに気になることもある振動や共振の問題は、
今後の調整、使いこなしの中で、充分克服することが出来ると確信しています。

価格については、物としての質感や出来栄えだけから判断すると、正直少し割高の印象もありますが、
スピーカーの持ち味を引き出す点において、一般的なスタンドとは比べものにならないため、投資する価値は十二分にあると思います。

既に1週間以上聞いていますが、満足度は日に日に高まっています。
最後に、素晴らしい製品を世に送り出され、ご縁が持てた事に深く感謝致します。

以上