Side-Pressを超えるSide-Pressを求めて・・・・・
ラボ近況報告 試聴室用積み重ね式オーディオラック製作記 2009.2.25
(2009年3月6日 多段使用事例を追記)
FAPS試聴室の話題です。
様々な試聴環境を整えるに従い、アンプ等の機材が増えてしまいました。
直近の試聴室の雰囲気です。
アンプ等は、FAPS設立当初に販売していた特製の耐震ラック2台に載せていましたが、既にこんな状態です。
こんなことも・・・ (木製ベース+キャスター) | |
満載状態のFAPSラック・・・ これでは△ | FAPSラックの支持構造 |
現用中のラックが追加製作できれば良いのですが、このラックの特徴たる部分(=端曲げ厚板パンチングメタル)を
製造してくれるところがなくなってしまったのです。
それでは・・・ということで新たな概念のオーディオラックを作ってみました。スタンドと同様に実用&機能一点張りです。
強度と剛性を確保するため溶接構造としたため、製造費用が高くなってしまった上に、粗野で無骨な外観となってしまいました。
あくまでも試聴室の個人用に開発・製造したものなのでOKです。
しかし、機能・音質面でなかなかのものができました。
まず、どんなものかをご紹介します。
底板・天板レス、多段積み上げ方式のラックです。名前は、まだありません(笑)
下の写真が基本ユニットを使った使用例です。
ベースユニットの上に高さが可変式の上部ユニットを積み上げて使います。
幅480mm、奥行き500mm、高さ250mm程度の機材を収容することができます。強度は抜群でグラつきは皆無。
耐荷重は、概算で4段重ね状態で240kgです(ラック自重含む)。
サイドプレス用の側面押し座を使い機材を3点または4点支持を行います。
座をスパイクに変えて使用することもできます。
写真を見れば一目瞭然ですが安定性・放熱性・メンテナンス性は抜群、しかもラックの鳴きとは無縁です。
基本セットの使用例です。
こちらは増設ユニットを3ヶ積みとし、4段構成とした場合の使用例です。 (2009年3月12日の試聴室レイアウトです)
総重量は、110kg近くに達していますが、グラつきもまったくなく非常に安定しています。
再生音は、全体のSN比が高まった印象です。
写真右側が今回製作した積み重ね式ラック。増設ユニットを3段で使用した状態です。。
左側は、従来のFAPSラックですが、今回の積み重ね方式を採用して追加加工を行い、2段重ねで使用しています。
(御参考) ベースの丸いSide-Pressスタンド(RBモデル) と 一回り小さなSide-Pressは、試作・評価を進めているものです。
今回製作したラックについて写真でもう少し詳しく説明させていただきます。
下部ベースユニット 外観 : 削り出し無垢支柱を使用 w524×d468mm 質量 約7.5kg | 任意のM8ネジ穴を組み合わせて使います。 左右支柱中心ピッチ各170mm |
積み増しユニット ( 接続用スパイクの長さで高さを調整できます。質量 約8kg ) | 積み上げイメージ(機材高さに合わせてスパイク長さを調整します。) |
基本ユニット 組み立て外観 | 各段の接続構造 (すり鉢形状の受け座にスパイクを乗せて使います。) |
ベースユニットに大型アンプを乗せた状態 (アンプ幅481×高さ218(脚含む)×奥行445mm) | 上部ユニットを置いた状態 |
基本セット使用例 | 3点支持例 |