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 実験テーマ  Side-Pressスピカースタンド 自重受け座の高音質化改造  by FAPS 

今回は、FAPSのSide-Pressスピーカースタンドに付属している自重受け座(自在受け座)の高音質化改造のご紹介です。

Side-Pressスピーカースタンドは、スピーカーにスタンド設置による傷を付けないために側面押し座には硬質ゴム、
下部自重受け座には、樹脂受け面を有する自在受け座を採用しています。

今回は、下部自重受け座の高音質化改造のご紹介です。

改造と言っても、大掛かりなものではありません。付属の自在受け座の樹脂受け座部分を外してしまうだけです。

球体受けとなりますのでスピーカーを傾斜設置しても問題なく使用できます。

改造前の状態 (標準自重受け座) 改造後の状態 (球形自重受け座)

振動伝播上の不連続部となる樹脂部分の影響がなくなり、高音域及び低音域の伸びが増して一段と解像度の高い音となります。

改造は比較的簡単ですが、元には戻せません。

写真で示すように、鋼製の球体受けとなりますのでスピーカー底部には、スパイクを刺したような傷は付きませんが、
衝撃を与えると圧痕が付く可能性もあります。

自己責任の範囲で怪我をしないように実行してください。

改造座及び標準自在受け座の単体販売も行います。
販売価格は、標準自在受け座が1,200円(2ケ)、改造座(球形軸受座)は1,500円(2ケ)となります。
いずれもロックナット付き、送料(500円)は別途となります。
スタンドお買い上げ時にお選びいただくことも可能です。

ご希望の方は、問い合わせフォームでお問い合わせください。

●改造手順のご説明 

改造手順 写真 内容
自在受け座の分解

 自在受け座の樹脂受け座部分、ステンレス製カバーを外します。

 樹種受け座がステンレスカバーに差し込まれてる形状ですが、
 差込み部が非常にしっかりできているため、 簡単には抜き取れません。

 
座単体で外そうとすると怪我をする可能性があります。
 下記方法を参考に取り外してください。

 自在受け座をスタンドの開いているネジ部にしっかりと取り付けます。

 写真のようにステンレスカバーから飛び出している
 樹脂はめ込み部分をカッターで切断します。
 座を回しながら切ると良いでしょう。

 樹脂の縁部分を切り落とし、樹脂受け部を軽くたたくとステンレスカバーが外れます。、
 その後、受け座部分を外すことが出来ます。

分解写真

 分解した状態の比較写真です。

 受け座部分を外すと、先端が球形になった
 軸部が現われます。
 
 この軸部分のみを使ってスピーカーの自重受け座として使用します。

 以上です。

<参考> 球面自重受け座の取り付け位置と方法

自重受け座は、適正な取り付け位置を選ぶことが大切です。

取り付け場所は、スピーカー重心の直下に自重受けが来るようにセットするのが適正です。
スピーカーの形状、構造によって変化してきますが、
一般的には、スピーカー奥行きの半分の位置から多少手前側に来る位置になります。

※ 磁気回路が強力なピーカーは、重心位置が相当に前進している場合があります。

●簡単なスピーカー重心位置の確認方法

 スピーカーを床面に直接置きます。
 床とスピーカーの間に丸箸やサインペンのように断面が円形のものをはさみます。
 スピーカーを手で押さえながらゆっくり前後に動かします。
 スピーカーが前後に傾きにくい位置が重心位置です。テープ等でマークしてください。

上で探した重心点に近い自重受けボルト穴を探し、球面軸受けを軽く取り付けます。

側面押し座間の距離がスピーカー幅+3mm程度になるように調整します。
左右の長さがほぼ同じになるようにしてください。

スピーカーの取り付け

・予め厚さ20mm程度のハードカバーの本あるいは木材等を用意してください。
・左右押し座間の寸法がスピーカーより少し広くなっていることを確認してください。
・自重受け座の高さが、本の上面より低くなっていることを確認してください。

スタンドの上部桟部分に用意した本を置き、その上にスピーカーを静かに乗せます。
側面押し座の締付けが終わるまでは、スピーカーを落とさないように気をつけて作業してください。

セット用の本を取り外し、球面軸受けの高さを調整してスピーカーをお好みの角度にセットします。
最後に球面軸受けのロックナットを締めつけて固定します。

※球面軸受けは、Side-Pressで最も振動を受ける部分です。必ず確実に固定してください。