スピーカースタンド FAPS 

 FAPS Side-Press Sky(スカイ)スピーカースタンド 取り扱い説明書 (Ver.1.3)

 Side-Press スピーカースタンド AIR    スピーカースタンド FAPS 


最初に
FAPSの最新モデル(2017年現在)であるSide-Press Sky スピーカースタンドをお求めいただき、ありがとうございました。
本スピーカースタンドは、弊社独自のサイドプレス方式を用いたスピーカースタンドの完成形とも言える極めて高音質なスピーカースタンドです。
弊社のスピーカースタンド設計製造のノウハウを凝集して開発した音質最優先の本格的オーディオ用のスピーカースタンドです。
スピーカ
ースタンドによる音質の変化と劣化が極めて少ないため、スピーカーの持つ全能力をそのまま引き出すことができます。
想像を超える空間表現力、誇張も装飾もないスピーカーの素の音、ワイドなレンジ感を味わうことができます。
純粋に音楽に浸ることが出来る素晴らしを味わっていただきたいと思います。       


本説明書は、Sky スピーカースタンドの組立て方法と取り扱いの方法について記述したものです。
取り付け方法には、いろいろな応用方法がありますが、本書では基本的な方法についてご説明いたします。
※本マニュアルの記載内容、写真等の著作権はすべてFAPSにあります。無断で流用、転載することを固く禁じます。
  Ver.1.0 (2014年12月 初版発行)    Ver.1.1  (Skyモデルを追記) 2015.3.3発行

Side-Press  Sky のご使用に際してのご注意事項    ※ご使用の前に必ずお読みになってください。

●1 スピーカースタンドの破損・変形に関すること

Side-Press  Sky スピーカースタンドは、極めて軽く薄い鉄素材を使用した超軽量スタンドです。
本マニュアルに記載の方法であれば、重量20kgまでのスピーカーを乗せて問題なく使用出来るように設計してあります。
しかしスタンドを横にして支柱に荷重を加えたり、支柱に物をぶつけたり、打撃を与えた場合は支柱が変形・破損いたします。
本マニュアル記載外の使用方法及び スピーカースタンド用途以外の使用及び変形を招くようなお使い方をされないようにお願いいたします。
※使用による支柱の曲がり等の変形は保証の対象外となります。

2 転倒に関すること
本スタンドは、スピーカーの脱落及び転倒しにくい構造としていますが、脱落・転倒防止を保証するものではありません。
地震等の災害発生時は、可能な限り安全な場所に倒して置く等の処置を講じてください。

3 側面圧迫保持座は密着性のある硬質ゴム製であり、使用痕跡が付く場合があります。
 ・高温、多湿の環境で使用した場合、スピーカー塗装面に密着し塗装が剥離する可能性があります。
 ・表面が塗装仕様のスピーカーを使用する場合は、時々押し座を外して密着を防いでください。
   ドーナツ状の丸い接触跡は、消しゴムや濡れ雑巾等でほとんど取り除くことができます。 ※
 ・光沢塗装が施されたスピーカーに使用すると接触部分の光沢が変わる可能性があります。
 ・へアイライン加工等の表面凹凸処理が施されたスピーカーに使用すると溝部分にゴムが付着する可能性があります。※
 ・スピーカーを直射日光が当たる場所にセットした場合、スピーカーボックスの塗装が紫外線焼けを起こして退色することがあります。
  この場合、側面圧迫部分は当初の塗装色が残っているため丸い痕跡が見えることがあります。
  直射日光下でのご使用はお避けください。

 ※ 極薄のサランラップ等を押し座とスピーカー側面の間に挟むと防止でき、音質的影響もありません。
 ※ フェルト等の滑りやすい素材を挟むとスピーカーが滑り落ちます。絶対におやめください。

4 スパイク使用上の注意
 ・付属するスパイクは先端が鋭く作られています。手足、指等に刺さらないように十分に注意してお使いください。
 ・床面及びスピーカー底面にはスパイクが刺さり、傷が付きます。必要に応じ付属の黒檀キューベースをご使用ください。
  注意!  床面スパイクの受けとして石材や硬質金属インシュレーターのご使用は、音質的に好ましくありませんのでお避けください。

5 発錆について
本スタンドは、スチール製です。湿気の多い場所でのご使用は、錆発生の原因となりますのでご留意ください。
長期の使用で溶接部近傍等に錆が出た場合は、自動車用のタッチアップペン等で補修してください。

●6 サイドプレススピーカースタンド、使用上の注意事項(定期点検)について
本スタンドは、ボルトとナットの締めつけによりスピーカー及び各部品取り付ける構造となっております。
このため、使用時のスピーカー振動に伴いネジ部の緩みが発生いたします。
異常がない場合であっても、定期的にスピーカーの取付状態等を確認するようお願いいたします。

(1)使用中の点検頻度について
 ・本スタンドはボルトとナットにより締めつける構造となっているため、使用に伴いネジ部の緩みが発生いたします。
 ・外観的に異常がない場合であっても、1ケ月に一度以上の頻度でスピーカーの取付状態を確認するようお願いいたします。

(2)使用中の点検方法
 ・スピーカーを前後左右に揺すって頂き、スピーカーが動かず、押し座がきちんと接触していれば問題ありません。
 ・スピーカーがずれ、押し座面にガタがある場合は、押し座を少し強めに押しつけ直すようにお願いいたします。

(3)スピーカーずれ落ちの要因
  以下のような要因が絡んでスピーカーのずれ落ちが発生する可能性があります。
 ・スピーカーが左右に傾いて取り付けられたため、使用中のスピーカーの振動によりスピーカー位置が落ち着いた結果、
  側面押し座とスピーカー側面の間に空間ができた、あるいは押しつけ力が弱まった。
 ・セッティング時の側面押し座の押しつけ力が弱かった。
 ・押し座部分の馴染み、ゴム収縮等により長さが短くなって押しつけ力が低下した。
 ・室内暖房等によりスタンドが局部的に加熱され、支柱の熱膨張による側面押しつけ力が低下した。
 
(4)自重受け座位置について
 ・自重受け座位置は、スピーカーの重心より手前(スピーカー前面寄り)に設置してください。
  万が一スピーカーが外れた場合でもスピーカーはスタンド支柱に尻もちをつくような状態となり落下を防げることがあります。
  重心位置より後ろに自重受けがある場合は、スピーカーは前方に落下し、破損する可能性が大きくなりますのでご注意ください。

(5)保証について
 ・スピーカーがスタンドから落下した場合のスピーカー、機材、床面の破損、怪我等は保証の対象外となっております。
  保証の詳細は、本書末尾の保証内容をご参照願います。
 

 

 

1.Side-Pressの仕組みとセッティングについて

Side-Pressスタンドは、スピーカーの重さをスピーカー下部の自重受け座で受け止め、
スピーカーの前後左右の倒れを左右の押し座で防止・調整する仕組みになっています。

側面の押し座は、あくまでも前後左右の倒れ防止用ですので、強く締め付ける必要はありません。
締めつけ過ぎにより支柱やスピーカーを破損させてしまう可能性がありますのでご注意ください。
(締めつけ過ぎによるスピーカー破損、支柱破損、押し座の破損は保証対象外です。)

(ご参考)
・本スタンドは側面押し座を使用することにより、左右支柱が外側に反る仕様として過度な押しつけ力を防ぐようにしています。
・支柱上部は若干内側に傾けています。
 これはスピーカー取り付け後にスタンド支柱が鉛直になると共に、過度に外側に反り返るのを防止するために意図的に行っております。

 

2.同梱部品の確認

最初にスタンドに同梱されている付属品の確認をお願いします。

スピーカースタンド FAPS   開梱時の荷姿

本スタンドの輸送を行う場合は、納品時の荷姿、左右スタンドの固定方法を参考に行ってください。
写真にあるように6カ所を縛り付け、金属面同志が直接接触しないようにしてください。

標準モデル付属品
1)ベース用M6サイズ45mmスパイク :8ケ  ナット(M6): 8ケ
2)購入時指定のプロタイプ側面押し座:4本  M8ナット:8ケ
3)45mmスパイク(自重受け用) :2本  M6ナット2ケ
4)13、10mmレンチ  L型6角棒レンチ :  各1
5)セッティング補助ツール1組(2本)
    セッティング補助ボルト 2本、フェルト付長ナット(銀色)2ケ、予備フェルト2枚 
6)自重受け用 カーボン円板、アルミ円盤 : 各2枚
7)予備ナット(M6) : 2ケ
8)取扱い説明書兼保証書  (本書) 1

プロモデル付属品
プロモデルは、上記1)、3)の45mmスパイクが70mm鋭角ロングスパイクになります。
自重受け部音質調整用のアルミ円盤2枚も付属します。

使用部品の外観イメージ 

スピーカースタンド FAPS 

本スタンドのネジ規格は、側面押し座はM8、スパイクはM6です。

 3.スタンドの組立て・設置

Side-Press Air

スタンドの組立ては、以下の手順で行います。
  
(1)スパイクの取り付けとスタンドの水平調整
  
(2)スピーカー用部品の取り付け
 
 
(3)スタンドへのスピーカー取り付け
 
 
(4)スピーカー取り付け位置・角度の微調整
 
 
(5)スタンド位置等のルームセッティング

3.1 スパイク取り付けの概要

注意!  スパイクの先端は尖っています。セッティング時に誤って足指等に刺さないように十分にご注意ください。

Skyスピーカースタンドは、スタンド1台に4ケのスパイクを使います。
家屋の床は一見平らに見えても実際には相当の凸凹があります。
床の凸凹に合わせてスパイク長さを調整して均等に接地させること、これが重要なポイントとなります。
必ず実際に設置する場所にスタンドを立ててから、下記の手順に従ってスパイク長さの調整等を行ってください。
床保護の為に
黒檀キューベースを使う場合も黒檀キューベースを使った状態でセットしてください。
可能であれば、スパイクを設置した場所に何らかのマークを付けておくことをお勧めします。
 
※ スタンドを移動した場合も必ずスパイクが4点均等に接地していることを確認するようにしてください。
    1カ所が浮いている状態では再生音が混濁しますので注意してください。 

FAPS創立10周年記念モデル、Side-Press  Air スピーカースタンド FAPS創立10周年記念モデル、Side-Press  Air スピーカースタンド
床用スパイクの取り付けと使用する工具 スパイクの高さ調整

 

FAPS創立10周年記念モデル、Side-Press  Air スピーカースタンド ロックナット締めつけ方法(例
ロックナットは必ず上側に使用して締めつけます 付属黒檀キューベースの使用方法

 

 

 

 


3.2 スパイクの取り付け方法と調整方法   

スパイクは下記に従い、正しく取り付けてください。良い音を出すための重要ポイントとなります。 
 
(1)スタンドを寝せた状態でスタンドにスパイク4本を取り付けます。
この際、後ろ側の1本は、他の3本よりも上の位置にあるようにしてからスタンドを立てます。
ロックナットはまだ取り付けないでください。
床面に直刺しできない場合は、黒檀キューベース等のスパイク受け(インシュレーター)を使って設置します。
 ※スパイクは必ず、スタンド支柱の上面から5mm以上飛び出すようにねじ込んでください。
 ※ネジが硬くて指で回しにくい場合は、付属の6角レンチを使って事前にスパイク等を通してみてください。

(2)スパイク3点を使ってスタンドを立て、この状態でべース後ろ側で浮かしておいたスパイク1本を使い調整を行います。

(3)スタンド上部の自重受け支柱上に水準器を乗せ、スタンド前後方向が水平になるようにスパイク長さを調整します
スピーカースタンド FAPS  スピーカースタンド FAPS 
    ※床面に凸凹がある場合は、スパイクの飛び出し長さが不揃いになることもあります。

重要   スパイク4点を均一接地させるための調整方法
スパイク3点の状態でスタンドの水平が保たれていることを確認しながら、後部の緩めてあるスパイクをゆっくりと時計方向に回し込みます。
スパイク先端が床面に接触すると回す際の抵抗力が僅かに大きくなります。
この状態でスパイク4点が均等に接地していますのでスパイク回しを止めます。力を入れてスパイクを突き刺す必要はありません。

(4)スタンドを軽く揺すり、スパイク4ヶ所が床に均等に当たっていること、スタンドが水平になっていることを確認します。
必要に応じ(2)(3)の手順を繰り返します。
4本のスパイクの先端が床に接触した状態になっていたら調整終了です。

(5)最後に支柱上部にロックナットを取り付け、付属の6角レンチを使って回してスパイクを固定します。
ロックナットを使用しないとスパイクがガタつき、異音発生の原因となります。必ずロックナットをご使用ください。

 

 

 

 

 

 

 

4.スピーカーの取り付け

   スピーカースタンド FAPS スピーカースタンド FAPS スピーカースタンド FAPS 

スピーカー保持用の部品を取り付ける前に、スタンドにスピーカーを直接置いて、
スタンドとスピーカーの位置関係、スピーカー側面と支柱のおおよその距離を計っておきます。
 
注意! スピーカーをスタンドに乗せる時に、スタンドの角でスピーカーの底面等を傷つける恐れがあります。
     必要に応じタオル等を使い、スピーカーを静かに乗せてください。
     作業中は、スピーカーを落とさないように十分に注意してください。 
 
 ※ 作業中・使用中のスピーカー落下に伴う、人身・機材の損害に対しては、弊社では一切の責務を負いません。
 

4.1 スピーカー自重受けについて
 
スピーカ―の自重は、スピーカー下部に設置する自重受けスパイク1本で受けます。
スパイクの先端によりスピーカー底面に傷がつきますので、傷防止用の受け板を使用します。
Skyスタンドの場合は通常はカーボンファイバー円板を使用します。

※ご参考   (プロモデルの場合)
カーボンファイバー円板を付属アルミ円盤に代えると音像位置が上がり音調も変化します。音質の変化をお楽しみください。

スピーカースタンド FAPS 

4.2 スピーカー自重受け座位置の確認

自重受け座は、適正な取り付け位置を選ぶことが大切です。スピーカーの重心に近い取り付け穴を使用してください。  
自重受け座の取り付け場所は、スピーカー重心の少し前寄りに自重受けが来るようにセットするのが適正です。

スピーカーの重心位置は、その形状、構造によって変化しますが、一般的には、スピーカー奥行きの1/2の位置から多少前面側に来る位置になります。
磁気回路が強力なスピーカーは、重心位置が相当に前進している場合があります。

重心位置が良く分からない場合は、フロントバッフル面からスピーカー奥行き寸法の約1/3の位置を重心点としてください。

※ 一般的に重いウーハーのマグネット位置が奥行き中心よりも前にあることが多く、トラブル時に前に落ちないことを考慮したものです。
※ アンプ内蔵型のスピーカでは、重心が後方に寄っている場合もあります。お使いのスピーカーに合わせて確認を行ってください。
※ 奥行きが大きいスピーカーの場合はスピーカーを後ろに飛び出すように設置し、スタンドとスピーカーの重量バランスを取るようにしてください。
 
●スピーカー重心位置の確認方法例
 
スピーカーを床面に直接置きます。床とスピーカーの間に丸箸やサインペンのように断面が円形のものをはさみます。
スピーカーをゆっくり前後に動かします。スピーカーが前後に傾きにくい位置が重心位置です。テープ等でマークしてください。

 

スピーカースタンド FAPS   

想定位置にスパイクの取り付け穴がない場合は、スピーカーのフロントバッフルに近い側の取り付け穴を選んでください。

 

 


●セッティング用ツールの使い方

     スピーカースタンド FAPS 

自重受けスパイクとセッティングツールの高さを下図のように調整します。
自重受けスパイクのロックナットは必ず下側から取り付けます。最初は緩んでいる状態としておきます。
まだスピーカーは乗せません。

    スピーカースタンド FAPS 

 

 

 

 

5.側面押し座の取り付け

5.1 側面押し座取り付け穴の選択

スピーカースタンド FAPS  本スタンドには3か所の側面押し座取り付け穴が設けられています。
通常は真ん中の穴を使用しますが、スピーカーの高さとお好みに合わせてお選びいただけます。

背が高いスピーカーやウーハーが上についているスピーカーは重心位置が高いので、最上部の穴をご利用ください。

スピーカー側面後方下部の角付近を押さえた場合は、スピーカーボックスの鳴りを抑えないため、 スピーカーが開放的に鳴り響く傾向があります。 
この場合は、スピーカーが後方に倒れやすくなりますのでご注意願います。

 ※上記いずれの場合も、スピーカーが物理的に安定して保持されていることを確認してからお使いください。
 
最初は側面押し座、自重受け座のロックナットを全部緩めた状態から開始します。

5.2 側面押し座の選択方法

側面押し座は、下表を参考にスピーカーの幅に合わせて使用するタイプを選びます。
Airスタンドはプロタイプの側面押し座のみ使用できます。

  ●Proタイプ 側面押し座  
 押し座と軸が固定されている側面押し座です。
 スタンド支柱の貫通穴を使ってセットします。
支柱内側のナットを締めることにより、押し座を押しつけます。 

 スピーカーの振動を確実にスタンドに伝達できる高音質押し座です。
 押し座(スピーカー)が回転しないため、スピーカーが傾かず、
 側面下部を保持するセッティングに対応できます。
 
  ※原則として、側面が平行なスピーカー用の押し座になります。 

他のモデルで使用している標準型側面押し座は取り付けが非常に難しくなりますのでご注意願います。
大きさの異なるスピーカーに乗せ換える時も本表を参考にして交換用のプロタイプの側面押し座をお求めください。

 ●各種側面押し座とスピーカー幅の対応は下記となります。    

側面押し座種類

適合するスピーカー幅(mm) 

Pro押し座

(軸ネジ:M8)

Type110 100 〜 260
Type85 150 〜 260
Type60 200 〜 260
Type55 210 〜 260
Type35 250 〜 260

 

 

 

 

 

※ 各押し座の販売価格はホームページでご確認願います。
※ スピーカーの幅が大きくなるにつれて押し座ボルトが支柱外側に飛び出します。
※ 余長部が長すぎる場合は、鉄鋸等で切断して使用することもできます。
※ 余長部保護用の樹脂キャップも販売しています。
サイドプレス スピーカースタンド ボルト保護キャップ サイドプレス スピーカースタンド ボルト保護キャップ

 

6 スピーカーの取り付け

注意! セッティング中はスピーカーを落としやすいので慎重に作業を行ってください。二人で作業し、一人はスピーカーを押さえているようにすると安心です。

6.1 側面押し座の取り付け間隔の調整

左右の側面押し座の距離がスピーカー幅+10mm程度になるように予め調整しておきます。
左右の押し座軸の飛び出し長さがほぼ同じになるようにしてください。

  スピーカースタンド FAPS 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

6.2 セッティング手順説明図

  写真  説明
スピーカースタンド FAPS 

スピーカー底面の前と後ろにくるように補助ツールを取りつけます。

支柱上部からツール先端までの高さを約20〜40mmにします。
プロモデル用の鋭角ロングスパイクは約40mmにします。
水準器を使用し、前後ツール上部の水平が出ていることを確認します。

自重受けスパイクは、設置時にスピーカーを傷つけないように
スパイクの先端が補助ツール高さよりも約5mm低い位置にしておきます。

スピーカースタンド FAPS 

スピーカーを静かに乗せます。
スピーカーは多少横に倒れた形になります。


左右の側面押し座の内側ロックナットを指で回してスピーカーにわずかに接触する程度にします。

 


スピーカースタンド FAPS     スピーカースタンド FAPS 

水準器を用い、スピーカーの前後・左右の傾きを水平になるように調整します。

水準器ガラス管内の気泡が中心にくれば水平状態です。

スピーカーの位置調整が終わったらロックナットの締め付けに進みます。

 3 スピーカースタンド FAPS   スピーカースタンド FAPS  レンチの13mm側を用います。スピーカーを左右に揺すりながら
側面押し座の支柱内側のナットを締め付け押し座をスピーカー側面に軽く押しつけます。

スピーカーが斜めになっていないこと、左右の長さが等しいことを調整・確認します。 

スピーカーを左右から揺すり、軽くたたきながら両側の側面押し座とスピーカー側面が平行かつ均一に接触するように調整します。

スピーカーの位置調整が終わり、スピーカー取り付け状態にガタがないことを確認します。
この状態で内側ナットを更に1回転させてしっかりと押し付けます。

支柱外側のロックナットを締めつけます。

側面押し座の締め付けが終わった後に自重受け用カーボン円板をセットします。

 

 

 4 スピーカースタンド FAPS 

ピーカー底面と自重受けスパイクの間にカーボン円板を差し込み、円板の中央凹部にスパイクが接触するようにします。

自重受けスパイクを時計方向に回し、カーボン円板を挟み込みます。
自重受けスパイク下側のロックナットをしっかり締めつけます。

前後のセッティングツールの長ナットを緩めて
スピーカーがしっかりと保持されていることを確認します。

 


 
スピーカースタンド FAPS 

セッティングツールを取り外します。

スタンドを揺すってもスピーカーが動かないことを確認してください。

 

6.3 【ご参考】  スタンド逆向きセッティングの方法   

B&W社の805シリーズスピーカー等のように、側面が曲面で後方が絞り込まれた形状のスピーカーの場合は、 スタンドの前後を逆にすることでセッティングできる場合が場合があります。

写真はArtistモデルにB&W社のN805をセットする場合のものですが、本モデルも同様にセットすることができます。

※注意!!  側面が曲面のスピーカーの場合は、曲面の頂点付近を側面押し座で支持します。

形状によっては押し座面が片当たりになったり、重点位置が合わず、スピーカー保持が不安定になる場合もあります。
使用に際しては、スピーカーが確実に保持されていることをご確認の上、自己責任でご利用願います。

  写真  説明

セッティング終了のイメージです。

スタンドの左右支柱が前方に来る逆向きのセッティングです。

写真はArtistモデルのものです。
SKYモデル等の他モデルも同じイメージとなります。

スピーカー底面の前と後ろにくるように補助ツールを取りつけます。

ツール先端の高さを約40mmにセットし、平行にします。

自重受けスパイクは、スパイクの先端が補助ツールより下側になるようにしてください。

 

 

スピーカーを静かに乗せます。
側面押し座ナットを指で回して スピーカーにわずかに接触する程度にします。

スピーカーの前後位置、前後左右の傾きを調整します。

側面押し座を強めに締めつけます。

可能な限り曲面の頂点付近に押し座が来るようにします。

側面押し座の締め付けが終わった後に自重受けスパイクにアルミ円盤またはカーボン円板をセットします。

スパイクを回して上に上げ円板を介してスピーカー底面に接触させます。

自重受けスパイク下側のロックナットを締めつけてスパイク固定します。

補助ツールを緩めて下に下ろします。

スピーカーがしっかりと保持されていることを確認します。

補助ツールを外します。

以上でスピーカーの取り付け終了です。

 

  

 

 

 

 

 

6.4 側面押し座のロック

スピーカーが左右に固定され平行に取り付けられていることを確認します。
写真のような水準器を使うと確認が楽です。

 スピーカースタンド FAPS 

確認が終わったら、側面押し座等のすべてのロックナットを軽く締め付けます。 
 

6.5 スピーカーの傾き調整

側面押し座の取り付けが終わった状態で自重受けスパイクを上下させることでスピーカーの角度を調整することができます。
基本は水平ですが、高音域がきついような場合は若干上向きにして高域成分を頭よりも上に逃がすこともできます。

スピーカースタンド FAPS 

自重受け座を回して高さを変え、好みの角度に調整を行います。
傾きの調整が終わった後は、必ず自重受け座のロックナットを軽く締め付けます。
以上でスピーカーの取り付け状態の調整は終わりです。

7.スタンド設置位置の調整

スピーカーを正しく取り付けても、スタンド設置位置が正確でないと良い結果は得られません。
セッティングは、お使いになられているスピーカー、部屋の大きさと構造、リスニングポジションおよび
お使いになられている機材の特徴等が関係してきますので、一概にこれがベストとは言えない難しさがあります。

ここでは、Side-Pressをより良くお使い頂く為に、基本的・経験的に最良なセッティング方法と
チューニング方法をご紹介いたします。

7.1 スタンドの設置位置について
 ・可能な限りスピーカースタンド後方のスペースを広く取ってください。1m以上が理想です。
  後方スペースが広いほど、ステージ感が広く深くなります。
 ・左右スタンド中心部間での間隔は、2m程度で十分です。広いよりも狭い方が良い場合が多いです。
 ・左右外側の空間もできるだけ広めに(50cm以上。最低でも30cm)とるようにしてください。

 左右スピーカ間には何も置かないのがベストです。
 テレビ等を置く場合は、画面が必ずスピーカーの後方になるようにしてください。
 サイドプレスはスピーカーとスタンドが一体化していますので、スタンドにスピーカーを取り付けたまま移動できます。
 音楽鑑賞をする時だけスピーカーを前に出すことも有効です

 

7.2 リスナーとスピーカーの位置関係

リスナー後方約1mを焦点とした二等辺三角形とします。図のA寸法は左右の誤差が数mm程度にしてください。
小型スピーカーの場合の左右スピーカーの中心間隔は2m前後(1.4〜2.5m程度)がお勧めです。  
FAPSスピーカースタンド取扱い説明書(SKYモデル)


部屋の空間に余裕がなく、スピーカーが両側の壁に接近してしまう場合は、A>Bとした方が自然な空間表現となります。 
出来る限りスピーカーの前後左右の空間を大きくとることが大切であり、特にスピーカー後方の空間を大きくとることが効果的です。
 
空間を広げようとしてB寸法だけを拡大するのは、音場の中間が薄くなってしまい逆効果になりますのでご注意ください。
左右のスピーカーと左右の壁面が近い場合には、逆にスピーカー間隔を狭くした方が音場が広がります。 

設置方法はスピーカーをやや内振りにし、スピーカー内側側面の延長線がリスナーの後方1m程度で交差するようにします。
必要に応じて内振り度合いを減らし、平行にに近い状態にした方が良い場合もあります。
 実際に再生してツイターの音が強く感じる場合は、スピーカーを多少上向きにすると良いでしょう。
 スタンドの位置が決まったら、スパイクの設置状態を再度確認し、均一に設置し、各部のナットが緩んでないことを確認してください。

●参考までにFAPS試聴室で実際に行っている方法・機材を紹介いたします。

スピーカーの内側側面に水準器付きレーザーポインターを押しあて、レーザー投影される十字線を使って調整を行います。
レーザーの投影スポット(=左右スピーカー側面の延長線)が試聴ポイント後方1mの壁面で交わるようにします。
・スピーカーから投影される十字線の水平線(横線)が左右同じ高さになるようにしてスピーカーの水平を調整します。
・スピーカーから投影される十字線の鉛直線(縦線)がリスナーの頭後方で重なるようにします。

スピーカースタンド FAPS  水準器付きレーザーポインターの投影線のイメージ。
写真では壁面スイッチの下部を使って左右スピーカの高さを合わせています。

十字型投影線方式の場合は、水平・鉛直方向を同時に見ることができます。
スピーカースタンド FAPS    

左右スピーカーの水平角度の調整方法


天板にレーザーポインターを押し当て、左右に動かして使用します。
左右のスピーカーのスポットが同一の水平線上を移動すれば左右の高さと並行度が合っていることになります。 

 

スピーカースタンド FAPS  スピーカーの内振り角度の調整方法
内側の側面にレーザーポインターを押し当て、上下に振らせて使用します。
リスナー後方の中心点に左右のレーザースポットが合うようにスタンドの内振り具合を調整します。
上下に振らした時にスポットが鉛直方向に移動すればスピーカが左右に傾いていないことも確認できます。

市販レーザーポインターで外径が円筒形でポインターとレザーが同一軸状にあるものも使えます。
上記写真のような千円前後の安価な十字線投影タイプが通販サイトで売られています。品質・精度は良くありませんが十分に使えます。
実際に再生してツイターの音が強く感じる場合は、スピーカーを多少上向きにすると良いでしょう。
位置が決まったらスパイクの設置状態を再度確認し、各部のナットが緩んでないことを確認してください。

7.3 スタンドの設置面について

 ・木製の床にスパイクを直置きして使うのがベストです。 直刺しが出来ない場合は、別売の黒檀キューベースまたはカーボン円板スパイク受けをご使用願います。
 ・金属系、石材系、ガラス系のインシュレーター等は金臭いハイ上がりの音調になるのでお勧めいたしません。

スピーカースタンド FAPS   アフリカ縞黒檀製 FAPS黒檀キューベース。スパイクずれ防止用のすり鉢状穴が開いてます。

 ・MDF等の硬質木質系のボードを使用しても大丈夫です。
 
スピーカースタンド FAPS  カーボンファイバー製のFAPS特製のスパイク受けです。
サイズを最初必要限まで小さくして、スパイク受けによる音質変化を最小化し、スタンドの振動を床に伝えやすくしています。
直径20mm、厚さ4mmのカーボン円板に深さ1.5mmのスパイク受け用の凹みがついています。

7.4 床面が柔らかく直刺し、黒檀キューベースが使用できない場合
 
床面がカーペットなど、柔らかい場合、小さなインシュレーターの使用は好ましくありません。
小径のインシュレーターでは安定せず、更にインシュレーターの音が乗ってしまうので、音が混濁し、更にトーンバランスが悪化致します。
この場合は、木質系のオーディオボードをご使用頂くことになります。高価なボードである必要はありません。
ホームセンターなどで販売されているMDFで十分です。厚さ3cm程度、50cm角程度。スパイクを直接刺してご使用ください。
 ※御影石・大理石等の石材系ボードとの相性は、非常に良くないためお勧めしておりません。

 

7.5 スピーカーケーブルの固定について
Side-Pressスピーカースタンドの支柱は、音楽演奏中に相当に振動します。
スピーカーケーブルを支柱に固定してしまうと、支柱振動がケーブルに伝わってしまい、音が混濁するなど悪影響が出ます。
スピーカーケーブルは、絶対にスタンドに接触しないようにしてご使用ください。

 

 

 

8.最後に

FAPS Side-Press Skyスピーカースタンドの生み出す驚異的な空間表現、まったく癖のない透明感のある音質、ダイナミックで豊かな中低域表現等を心行くまでご堪能ください。
お使いになられた感想等を是非ご紹介ください。御了解が得られれば、ホームページに掲載させて頂きたいと思います
Side-Press SKYスピーカースタンドが、あなたの音楽生活を豊かにすることを心より願っております。 

●製品に関する問合せ先
〒319−1416 
 茨城県日立市田尻町2−1−3 
 ファミリーアーツ ピュアサウンド
電話  0294-42-9641
FAX  0294-32-5025
E-Mail  saido-puresu@family-arts.com
HP  http://www.family-arts.com/ 

 Side-Press SKY 出荷確認印

 

●製品保証      保証期間 : 納入後1年間  納入年月 :                           

・通常の使用状態において支柱の折れ、溶接部の破損が発生した場合のみ無償修理または交換いたします。
・誤った使い方による支柱の曲がり、変形は保証対象外となります。
・スパイク及び押し座によるスピーカー・床面の傷及び塗装等の損傷は、保証対象外となります。
・使用及び経年によるスタンド本体の発錆、支柱ネジ溝の破損は、保証対象外となります。
・設置作業中・地震・事故等による転倒、スピーカー脱落等で発生した人身・機材等への各種損害は、対象外となります。
・出荷確認印のないものは、保証の対象外となります。
・商品の修理については直接お問合せをお願いいたします。